毛玉症
「毛玉症」とは、うさぎが毛づくろいしたときに飲み込んだ体毛が、胃の中で絡まって毛玉になってしまう胃腸の疾患のことです。
ある程度は胃の中に毛が存在するものなので、普段は問題ありませんが、たくさん毛が溜まってそれが絡まって毛玉となり、胃腸の通り道をふさいで胃腸の障害を起こすことがあります。
そうなると、元気・食欲低下、体重減少といった症状が出てきます。
イヌやネコと違い、体の構造上、内容物を吐き出すことができないうさぎがかかる代表的な病気といえます。
毛玉症がすすむと、腸管の移動を阻害する「腸閉塞」を起こしてしまいます。
以下の症状があったら、すぐに動物病院で検査しましょう。
- 食欲がなくなりペレットなどを残す
- 元気がなくなる
- 体重が減少する
- 糞が小さくなる
毛玉症になった場合、大きな毛玉になってしまっているのであれば、手術で取り出さなければなりません。
それほど大きくない場合には、通常は内服薬で治療を行うようです。
体が脱水するので水分を与えて、胃の中の毛玉を流れやすくし、腸の動きをよくする薬を使って治療します。